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備忘録:物欲に負けてジャズマスターを買ってしまった話

 僕はそれなりに持続している趣味の中でギターを弾くことがある。上手くはないし、バンドを組んでいる訳でもない。休みの日にパソコンに繋いで演奏を録音して、音源をネットに上げている程度だ。それぐらいカジュアルに弾いているぐらいだが、それでも長く続けていると定期的にある感情が湧いてくる。『新しい楽器が欲しい』という感情だ。これは上手く下手関係なく、何か道具が必要な趣味を持っている人には誰でも起こる感情だと思う。そしてその結果、自分の部屋には現在、何本もギターやベースが転がっている。だけど、結局何本買ってもその感情は消えることなく、定期的に湧いてくるものなのだが。

 数年前からジャズマスターというギターが欲しかった。90年代のオルタナティブ・ロックバンドにはおなじみのギターでマイ・ブラッディ・ヴァレンタインダイナソーJr.ソニック・ユースなどがよく使っている。

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 その年代の音楽が好きな自分としては前から欲しかったのだが、それなりに値段も高価で、日本製Fenderの物でも新品で10万弱、中古でも7〜8万はする。懐事情が裕福じゃない自分にとっては中々手の出しにくい価格だ。だから、『既にギターは何本も持ってるからな』と諦めていたのだが、ここ数年、ノエル・ギャラガーまでジャズマスターをメインに使い出したのを見ていると、やっぱり欲しい気持ちは消えなかった。

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そして、約2年ほど熟考した結果……

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結局 買ってしまった。物欲とは愚かである。

まぁ、何年も欲しかったものなので後悔はしていないが……中々の出費はやはり痛い。

 一応Fenderジャズマスターだが、2018年から発売している「Player Series」というFenderの中では、一番価格帯の低いモデルだ。メキシコ製で定価は約7万弱、これは中古で購入したので、5万を切るぐらいの価格で購入することが出来た。中古と言っても、このジャズマスターは2019年製でボディに目立った傷もなければ、フレットもピカピカだ。ハードオフで買ったジャンク同様のOrllive製レスポールを修理して使っている身からすると、新品同様のコンディションなのでお得な買い物だった気がする。

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 ジャズマスターおなじみのプリセットスイッチ類は省略されて、ピックアップもシングルではなく、ハムバッカータイプのものが搭載されている。

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 弾いてみた感触としては、ピックアップがハムバッカーなため、やはりパワーがシングルより強く、歪み系のエフェクターと相性が良い。荒々しい面もありつつ、リア側のピックアップをスプリットさせてシングルでの演奏も可能なので、思ったより幅の広い使い方が出来そうだ。

 カッティングを多用する人やオーソドックスなジャズマスターが好みな人には向かないかもしれないが、自分は空間系や歪み系を組み合わせてジャカジャカ弾くのが好きなので、結構気に入った。

  Fenderはこの「Player Series」をエントリーモデル、これから楽器を始める人に向けたシリーズらしいが、価格帯を考えるとオススメしやすいのじゃないだろうかと思う。ネックは握りやすく、エフェクトも良い感じに掛かる。ネットの感想を見ていると、メキシコ製ゆえの作りの粗さが指摘されている。僕は95年製のスタンダードテレキャスターも所有しているが、それと比べてもあまり粗さが分からない。それにこのシリーズはラインナップもストラトテレキャスジャガームスタングと豊富だし、ベースもある。気になる人は手に取ってみて欲しい。