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バイオハザード RE:3 ストーリークリア後感想

 ※ネタバレあり

 日夜拡大する新型コロナウィルスの影響で休みの日も引き篭もらずにはいられなくなったため、先週末は家でバイオハザード RE:3 をプレイしていた。とりあえず、ストーリーモードをクリアしたので感想をまとめていこうと思う。

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 前作バイオハザード RE:2は個人的にシリーズの中でも一番気に入ったゲームだ。僕はバイオハザードシリーズは好きだが、繰り返しプレイしてタイムを縮めることに関してはあまりやったことがなく、特に5、6辺りは一周だけで お腹一杯になり二週目にトライすることはなかった。

 だが、 RE:2はレオン編、クレア編があり、それぞれ1st、2ndと合計4パターンの遊び方が出来るとは言え、続けざまに何週もした。前回のプレイタイムを更新しようとあまり好きではないタイムアタックも繰り返した。それは社会人となって以降、同じゲームを繰り返しすることが少なくなった自分にとっては珍しいことだった。

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 何故、RE:2にそこまでのめり込んでしまったかと言うと、それはあのゲーム独特の難易度のバランスがシューティングというよりはパズルに近い感覚がすごく好きだったからだ。RE:2はゲーム内で得られる弾薬や回復薬の数が極端に少ない。バイオハザード4以降にあった敵を倒すと弾薬を落とすこともなく、おなじみの武器であるナイフですら消耗品だ。だから、従来の作品に比べてリソースの管理が重要となり、無闇に敵を倒せない。そのため、プレイヤーはここぞという時に銃を使い、それ以外は敵を避けたり、出会さないように回り道をする必要がある。操作は4以降の作品と大差ないが、プレイ感覚は別のゲームを遊んでいる気分になる。

 そういった前作の体験と比べると、今回のRE:3はかなり毛色が違った。というよりも、RE:2がかなり異色な代物だったと思えるほど、はっきり言って普通だった。ラスボスを倒してエンドロールを迎えた時に抱いた感想は「いつものバイオだったな」だ。

 今回は前作でジリ貧になりながらもリソースを上手く回さないとゲームが攻略出来なかったのに対し、弾薬も回復も豊富だ。だから、敵はある程度躱す必要はあっても基本的にはその場の敵を殲滅してから進んでもいい。前作との差別化もあるだろうが、かなりアクティブなゲームになっていた。それが顕著なのが今作の要素の一つである『緊急回避』だ。これはオリジナル版にもあった要素だが、今回のリメイクではタイミング良くボタンを入力することでカウンターが出来るようになっている。そのおかげで、前作よりは敵への対処は簡単になっている。しかし、回避が楽になっているせいか敵の即死攻撃が多い気がした。今回はRE:2でのナイフ反撃も出来なくなって敵に掴まれたら、その時点でダメージが確定してしまう。また、TPS視点のせいで背後からの攻撃は回避が難しい。その結果、初見では36回ほど死んでしまった(難易度はスタンダード)。正直もう少し回避のタイミングを楽にしてもらいたかった。

 僕は RE:2でのタイラントとの追いかけっこ要素がかなり好きだった。暗い警察署の中で響く足音にビクつきながら、扉の向こう側を警戒するのが楽しかった。だから、RE:3のティーザーが公開された時点で追跡者ネメシスとの追いかけっこがオリジナル版からどのように進化しているのか楽しみだった。しかし、今回はその追いかけっこ要素は少なく、ネメシスの扱いは時折立ちはだかるRE:2のG 戦に近かった。追いかけっこ要素も多少はあるが、個人的にはもう少し欲しかった(一度ダウンさせたのに先回りされて通路を塞がれた時はかなり驚いた)。

 ネットでは今作はボリューム不足だと言われている。僕は初見難易度スタンダードで5時間ぐらいだった。RE:2もそのぐらいだったが、主人公が二人いて4通りぐらいの遊び方が出来るのと比べると、確かにボリュームは少ない気がする。今回のリメイクではオリジナル版からオミットしている部分も多い。話の流れをスムーズにするためにはしょうがなかったのかもしれないが、もう少し長くても良かったかもしれない(オリジナル版であった市長の銅像が回転すると中からバッテリーが出てくる謎ギミックが消えていたのは個人的に残念だった)。しかし、やり込み要素は多く、特に無限武器に関してはRE:2よりも取得が楽になっているのは良かった。

 オンラインゲームのバイオハザードレジスタンスの方はまだプレイしていないので、遊んだらまた感想を書こうと思う。